業務委託とブラック労働の境界線を探る
- 退職代行ReLife伊藤
- 2024年8月24日
- 読了時間: 4分
退職代行ReLifeの伊藤です。
今日は「業務委託とブラック労働の境界線」について考えたいと思います。 皆さん「業務委託」と聞いて、何を想像しますか?自由に働ける、好きな場所で仕事ができる、自分のペースで進められる…なんて、理想的な働き方をイメージする方も多いのではないでしょうか? しかし、実際には「業務委託」と言いながら、その実態は自由から程遠いこともあります。今日はその境界線を一緒に考えていきましょう。

本来の業務委託とは?
まず、「業務委託」について整理してみましょう。 本来、業務委託とはクライアントから仕事を請け負い、自分のペースで進めて納品し報酬を受け取る形態です。ウェブデザインやライティングなど、専門的なスキルを活かしながら自由に働ける、そんなイメージが浮かびますね。
しかし、実際には仕事の時間や場所が指定されることもあります。このような状況では、自由な働き方というよりも、ある程度の制約を伴う働き方となり、業務委託としての特徴が曖昧になってしまうこともあります。たとえば、コールセンター業務などでは、業務委託という形態でもクライアントの指示に従うことが求められますが、これも業務委託と呼ばれる場合もあります。業務委託には様々な形があるのです。

業務委託のメリットデメリット
「業務委託」の魅力的なメリットには、自分のペースで働けることや、成果に応じた報酬が得られることが挙げられます。これにより、フリーランスとして成功している人たちは、自分の時間を最大限に活かして充実した生活を送ることができます。
しかし、その反面、業務委託には見逃せないデメリットも存在します。たとえば、社会保険や労災保険が適用されない、自分で仕事を見つける必要がある、そして何よりリスクを全て自分で負う責任が重くのしかかることです。これらは、社会保険加入の要件が緩和されてきているこの時代に、業務委託ならではのデメリットと言えるでしょう。

それ本当に業務委託?実態が従業員のブラック業務委託
ここで、業務委託と称して従業員のように扱われるケースについて考えてみましょう。 例えば、ある宅配業者で「自由に働ける業務委託」として募集がかけられていたが、実際にはシフトが組まれ、クライアントからの指示に従わなければならない状況がありました。このような場合、業務委託と従業員との境界線が曖昧で、判断が難しいケースと言えます。 業務委託は一定の仕事に対して報酬が支払われるので、仕事が早く終わっても遅く終わっても一定の報酬であることがメリットにもなり、またデメリットにもなります。
こうした状況で業務委託条件が不利な方に傾くと、業務委託はブラック労働に近い働き方を強いられるリスクもあります。業務委託契約という名のもとで、実際には従業員と同様の働き方を強いられることで、正当な報酬や福利厚生を受けられないケースが増えているのが現状です。

稼げても無理を続ければ心身を壊すことも少なくない
このような業務委託で仮に稼げたとしても、無理を続ければ心身を壊してしまう可能性があります。 例えば、ある宅配ドライバーは、無理なスケジュールをこなすうちに体調を崩し、結果的に仕事を続けられなくなったそうです。業務委託という名のもとに、ブラック労働のリスクを抱え込んでしまっては、自由とは程遠い現実が待っています。
こうした事例からも分かるように、「業務委託」という言葉には、自由だけでなくリスクも伴うのです。自由な働き方を実現するためには、その実態が本当に自分にとって健全な働き方であるかを冷静に見極めることが重要です。
まとめ
業務委託とブラック労働の境界線は曖昧で、判断が難しいケースも多々あります。
自由な働き方を求めて業務委託を選ぶ際には、その実態が本当に自分にとって適切であるか、慎重に見極めることが大切です。もし「これっておかしいな」と感じたら、早めに相談することをおすすめします。
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