出世はタイパが悪いのか
- TaiCo社長
- 2024年8月20日
- 読了時間: 6分
お疲れ様です。Taico社長です。
コーチング、退職代行、企業研修の会社をやってます。
最近、若者の間で「出世はタイパが悪い」という声を耳にすることが増えました。タイパ(タイムパフォーマンス)とは、時間の使い方に対する効率のことを指します。若い世代の中には、出世に時間をかけることが果たして本当に価値があるのかを疑問視する声が少なくありません。特に新卒の社員が入社してしばらく経つと、仕事やキャリアに対する価値観が固まり始め、出世を目指すかどうかを考え始める時期でもあります。本記事では、出世のメリットとデメリット、タイパの観点から出世を考えるポイントについて探りながら、出世に対する考え方を深めていきます。

出世するメリットとデメリット
出世には多くのメリットがあります。まず、出世することで給料が上がり、より多くの収入を得ることができます。また、役職が上がることで、より大きな責任を担い、自分の意思決定が会社の方向性に影響を与えるようになるという達成感も得られます。さらに、出世することで社会的なステータスが向上し、周囲からの評価も高まることが期待できます。
しかし、出世にはデメリットも伴います。
例えば、役職が上がると、その分だけ仕事量や責任が増え、プライベートの時間が減少することがあります。また、上司や部下との人間関係が複雑になることもあり、ストレスが増加する要因となりかねません。特に、管理職になると部下の指導や育成、業績の管理といった多岐にわたる業務が求められるため、時間の使い方に対する効率が悪いと感じる人もいるでしょう。
一方で、現代の若者の中には、こうしたデメリットに対して敏感な人が増えていることも事実です。出世によって得られる報酬やステータスよりも、自分の時間やプライベートを優先したいと考える傾向が強まっています。これが「出世はタイパが悪い」と感じる理由の一つかもしれません。

出世のタイパを計るポイント5選
出世を目指すかどうかを判断する際に、タイパ(タイムパフォーマンス)という観点から計るべきポイントがいくつかあります。以下に、そのポイントを5つ挙げてみます。
1. 時間の投資とリターン
出世を目指すには、時間と労力を投資する必要があります。しかし、その投資に見合うリターンが得られるかどうかは重要なポイントです。リターンとは、昇給や昇進、自己成長、やりがいなどが含まれます。これらが見合うものであれば、出世を目指す価値があると言えるでしょう。
2. 自分の価値観との一致
出世が自分の価値観と一致しているかどうかも、重要な判断材料です。例えば、出世によって得られる報酬や社会的なステータスに魅力を感じるかどうか、また、そのために犠牲にするものが納得できるものであるかを考える必要があります。
3. ストレス耐性
出世には責任が伴い、ストレスが増える可能性があります。自分がそのストレスに耐えられるかどうかを見極めることが重要です。タイパを考える上で、ストレスを過度に抱えてしまうと、長期的にはパフォーマンスが低下するリスクがあるため、この点も慎重に考慮する必要があります。
4. 仕事のやりがいと成長
出世が自分にとってのやりがいや成長に繋がるかどうかも、タイパを計る上での重要なポイントです。出世によって新しいスキルや経験を得られることは、自分自身の成長に大きく寄与します。逆に、ただ業務が増えるだけで、やりがいや成長が感じられないのであれば、タイパが悪いと感じるかもしれません。
5. 将来のキャリアプラン
自分の将来のキャリアプランを見据えたときに、出世がどのように役立つかを考えることも大切です。出世が自分の目指すキャリアにおいて有利に働くのであれば、そのために時間を投資する価値があるでしょう。しかし、目指すキャリアが出世とは異なる方向にある場合、他の選択肢を検討することも必要です。

同期の出世を祝うか嫉妬するか
同期が先に出世した場合、そのことを素直に祝える人もいれば、嫉妬心を抱く人もいるでしょう。この感情は、非常に複雑で、時に自分自身を苦しめることがあります。特に、新卒の時期から同じスタートラインで走り始めた同期が、自分よりも早く出世したとき、その差に対して焦りやプレッシャーを感じることも少なくありません。
しかし、出世に対する捉え方は人それぞれであり、必ずしも出世が幸せの尺度であるわけではありません。出世を喜びと感じる人もいれば、逆に重荷と感じる人もいます。そのため、同期が出世したときに感じる感情を、自分の価値観と照らし合わせて考えることが大切です。
また、出世した同期を祝うことができるかどうかは、自分自身の心の余裕や他者への共感力にも関わってきます。コーチングの現場では、クライアントがこのような感情に対処し、自分自身の価値観を見つめ直すことが求められる場面も多くあります。感情を整理し、自分の進むべき道を明確にすることが、同期の成功をポジティブに捉えるための第一歩となるでしょう。

出世を喜べる会社喜べない会社
会社の文化や価値観も、出世に対する捉え方に大きく影響します。ある会社では、出世が大きなステータスとされ、出世することが社員のモチベーションを高める要素となっていることがあります。一方で、出世に対してあまり重きを置かない会社も存在します。出世が喜ばれない、もしくは出世に対する評価が曖昧な会社では、社員が出世を目指す意欲が低下することがあります。
例えば、あるお客様は出世を目指して懸命に努力してきましたが、会社内での評価が不透明で、出世の基準が曖昧だったためにモチベーションが低下してしまったとおっしゃっていました。結果的に、その方は退職代行ReLifeを通じて退職を選択しましたが、その背景には、会社が出世に対してどのように価値を置いているかが大きく影響していたと考えられます。
逆に、出世が評価される会社では、社員が意欲的に仕事に取り組み、モチベーションを高く維持しやすくなります。このような会社では、出世が個人の成長や達成感と結びついており、社員が自然と出世を目指すようになるのです。
出世を喜べる会社と喜べない会社の違いは、会社が社員の成長や努力をどのように評価しているかにあります。出世がモチベーションになる会社では、社員が目標に向かって努力する姿勢が自然に育まれる一方、出世が喜ばれない会社では、社員が自分の将来に対して不安を抱え、転職を考える要因となることもあります。
まとめ
一昔前よりも、出世に対する価値観は多様化しており、一概に「出世すべき」とは言えない時代になりました。しかし、私のようなおじさん世代からすると、出世を喜べない会社や、出世がモチベーションにならない会社は、社員目線ではなく、経営者目線の会社である可能性が高いのではないかと感じます。
出世のタイパが悪いと感じるかどうかは、個人の価値観や会社の文化によるところが大きいでしょう。出世には多くのメリットがありますが、そのために必要な時間や労力が自分にとってのリターンと見合うかを慎重に考える必要があります。また、同期の出世に対する感情や、会社が出世に対してどのような価値を置いているかも、出世を考える上で重要な要素です。自分が在籍している会社において出世のタイパがいいのか悪いのかを考えることが、会社が自分の居場所であることを考えるヒントになるかもしれません。出世を目指さなくても、成長や満足を感じられる環境であればよいのですが、出世に対して何かモヤモヤするものを感じるのであれば、もしかしたら新しい場所へ羽ばたく時期が来ているのかもしれませんね。
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