ドキドキする退職報告…告白のようにうまく伝えるには？

退職代行ReLife伊藤
2024年8月25日
読了時間: 7分

このままわかれてしまいそうな雰囲気のオフィスの男女。女性が男性を引き留めようとしている。

退職代行ReLifeの伊藤です。

退職を伝える時のドキドキ感、まるで初めての告白を思い出させますね。上司に伝える一言、それがたった一瞬で未来を大きく変えることになるのです。心の中で「受け入れてくれるかな？」と不安を抱えながら、頭の中では何度もシミュレーションを繰り返す。これはまさに愛の告白と同じプロセスです。しかし、違うのは、その先に待っている未来。恋の告白は結果次第でハッピーエンドになるかもしれませんが、退職の報告は次のキャリアへの重要な一歩となります。

そこで今回は、退職の伝え方を「恋の告白」に例えて、最適なタイミングや感動を呼ぶ伝え方、そしてトラブルを避けるための鉄板ルールについてご紹介します。また、退職後に新たなスタートを切るための計画についても詳しく解説します。

退職の報告は恋の告白よりもタイミングが命

退職を伝えるタイミングは、まさに告白のタイミングと同じくらい重要です。タイミングを誤ると、相手にしっかりと伝わらず、場合によってはトラブルを引き起こしてしまうこともあります。では、どのようにしてベストなタイミングで退職を伝えるべきでしょうか？

まず、相手の状況をよく観察しましょう。以下に、退職を伝えるための良いタイミング「ベスト3」と、避けるべき悪いタイミング「ワースト3」を紹介します。

いいタイミングベスト3

平日の午前中
朝の会議や業務が一段落した直後の午前中は、比較的落ち着いた時間です。このタイミングで伝えると、上司も余裕を持って話を聞いてくれるでしょう。
月の初め
月初めは新しい月の計画が始まる時期であり、比較的業務が整っていることが多いです。このタイミングで退職を伝えることで、引継ぎの計画も立てやすくなります。
プロジェクトの終了直後
大きなプロジェクトや重要な業務が終わった直後は、上司も達成感を感じている時期です。この時期に伝えると、ポジティブな雰囲気の中で話を進めることができます。

悪いタイミングワースト3

週末の直前
金曜日の午後や、週末直前に退職を伝えると、上司にとって週末の予定が気になり、十分に話を聞いてもらえない可能性があります。
上司が忙しい時期
緊急のプロジェクトが進行中や、締め切り間際など、上司が忙しい時期は避けましょう。こうしたタイミングで退職を伝えると、相手が感情的になったり、冷静に受け止めてもらえないことが考えられます。
会議やミーティングの直後
会議や重要なミーティングの直後は、上司がその内容を消化しきれていない場合があります。このような時に退職を伝えると、集中力が散漫になり、適切な対応をしてもらえないことがあります。

感動を呼ぶ感謝の伝え方、例文付きで学ぼう

退職の際には、感謝の気持ちをしっかりと伝えることが大切です。感謝の伝え方次第で、相手が受け取る印象が大きく変わります。ここでは、感謝の言葉と退職理由をうまく組み合わせた10の例文をご紹介します。

「これまで本当にお世話になりました。〇月末をもちまして退職させていただきます。」
「ご指導に感謝しつつ、〇月末で退職させていただきます。新しいチャレンジに向けて進みます。」
「皆様には大変お世話になりました。〇月末をもって退職し、新たなステージへ進みます。」
「心から感謝しております。〇月末にて退職させていただく決意をしました。」
「ここで学んだことは一生の宝物です。〇月末で退職させていただきます。」
「ご迷惑をおかけしたこともありましたが、心から感謝しています。〇月末をもって退職させていただきます。」
「これまで本当にありがとうございました。〇月末をもって、新たな道に進むため退職いたします。」
「多くの学びをありがとうございました。〇月末に退職させていただきます。」
「ご支援いただいたことに感謝しています。〇月末をもって退職いたします。」
「これまでの経験に感謝しつつ、〇月末で退職いたします。新しい挑戦に向けて進んでいきます。」

これらの例文を参考に、自分の気持ちに合った言葉を選んでください。

トラブルを避けるための鉄板ルール

退職時には、できる限りトラブルを避け、スムーズに事を進めるためにいくつかの鉄板ルールを守ることが重要です。以下のポイントを押さえて、無用なトラブルを防ぎましょう。

たとえ退職理由がネガティブなものであっても、前向きな退職理由を伝える
退職理由が会社や上司への不満であったとしても、退職時には前向きな理由を伝えることが基本です。「新しい挑戦をしたい」「スキルアップを目指したい」といった理由が一般的に好まれます。ただし、重大なパワハラやセクハラで精神的に追い詰められた場合は、この限りではありません。このような場合は、事実をきちんと伝え、法的措置を検討することが必要です。
引継ぎをしっかり行うことを伝える
退職後の業務がスムーズに進むように、引継ぎをしっかりと行う意思を伝えることが重要です。「引継ぎは責任を持って行います」と伝えることで、退職をするからといって、会社側から無碍に扱われるリスクを減らすことができます。
伝えた内容と合意内容は「退職届」としてできるだけ早く提出する
口頭での退職意思表明や合意事項は、必ず「退職届」として書面に残しましょう。これにより、エビデンスとして残すことができ、後々のトラブルを防ぐことができます。できるだけ早く提出することで、会社側とのコミュニケーションがスムーズに進むでしょう。
早すぎず、遅すぎないタイミングで伝える
退職のタイミングは非常に重要です。労働基準法では退職の14日前までに通知することが求められていますが、引継ぎにかかる時間や職場の状況を考慮し、最適なタイミングを見極めることが大切です。早すぎると職場の雰囲気が悪くなり、遅すぎると引継ぎが十分にできず、トラブルの原因となります。引継ぎにどのくらい時間がかかるかを一つの目安にして判断しましょう。

新たな出発のために！退職後の計画を立てよう

退職後の計画をしっかりと立てることは、次のキャリアを成功させるために非常に重要です。ここでは、退職後の計画を時系列でわかりやすくご紹介します。

退職を伝える前：今後のキャリアを考え、転職活動を始めておく
退職を伝える前に、次のステップとしてどんなキャリアを目指すのかをしっかりと考え、転職活動を開始しておきましょう。転職先が決まっていると、安心して退職の話を進めることができます。
退職1か月前まで：次のキャリアに向けた情報収集や事前学習の開始
次のキャリアに必要なスキルや知識を身につけるために、情報収集や学習を始めましょう。これにより、新しい職場でのスタートをスムーズに切ることができます。
退職1か月前～退職：引継ぎと引継ぎリストの作成
退職の1か月前からは、引継ぎの準備に本格的に取り組みましょう。引継ぎリストを作成し、完了した項目にはチェックを入れることで、後々のトラブルを防ぐことができます。
転職先への入職前：必要なものの買い物や情報収集の継続
転職先に入職するまでの間に、必要な準備を整えましょう。新しい職場で必要なものの買い物や、引き続き情報収集を行います。また、有給休暇が残っている場合は、息抜きに小旅行など、普段できないことを楽しむのも良いでしょう。