退職を材料に駆け引きをしても大丈夫?リスクはないの?
- 退職代行ReLife伊藤

- 2024年8月27日
- 読了時間: 4分
退職代行ReLifeの伊藤です。
今日は、退職をちらつかせて昇給や昇格を狙う「ちょっと強気な戦術」についてお話しします。
仕事の環境を変えたい、給料を上げたい、そんな時に「じゃあ、辞めます!」と一言言えば、状況が劇的に変わるかも...なんて考えたことはありませんか?
でも、本当にそう上手くいくのでしょうか?その裏に潜むリスクを一緒に見ていきましょう。

退職カードを切るリスクとは?
まず、退職を交渉の切り札に使うと、どうなるでしょうか? 一部の企業では、その手札が通用することもあります。 例えば、会社があなたの能力を高く評価していて、「それなら昇給しますから、辞めないでください!」となるかもしれません。
しかし、逆に「もうそこまで追い詰められているのか」と、会社からの信頼を失うきっかけになることも考えられます。特に、会社の文化や上司の考え方次第では、「だったら後任を探すか」とあっさり切り捨てられる可能性も。これでは、せっかくの「勝負手」が自分の首を絞める結果に終わってしまいます。

自分の代わりがいるかどうか、冷静に考えよう
この駆け引きを考える際に大切なのは、自分が本当に「会社にとって必要不可欠な存在か?」ということです。もしあなたが、専門的なスキルを持ち、他の誰にも代わりがきかない業務を担当しているなら、駆け引きの効果は高いかもしれません。あるいはその会社で一番長く在籍している場合で、マニュアル化していない、ブラックボックス化している業務が多い場合も、待遇改善を条件に引き止められる可能性はあるでしょう。
しかし、たとえあなたが重要な役割を果たしていたとしても、会社がその価値を正しく理解していない場合、駆け引きは逆効果になる可能性があります。上司がその業務を軽視しているなら、「じゃあ辞めてもらっても問題ないよ」となりかねません。
また、代わりはいなくても採用の難易度が高くない場合は、退職時期を調整しつつ採用を進める可能性が高くなります。

引き止められない理由を知ることが重要
「自分しかできない仕事をしているのに、辞めると言っても引き止められない」なんて場合、要注意です。会社がすでに後任者を準備していたり、業務の再編成を計画している可能性があります。あるいは、あなたの貢献度が思ったほど高く評価されていないのかもしれません。この状況では、退職をちらつかせても、期待通りの結果は得られないでしょう。
この時大事なのは、会社がなぜ引き止めないのか、その理由を冷静に分析することです。自分のスキルが過小評価されているのか、または企業の方針が変わったのか、状況を理解した上で次の一手を考えることが重要です。
さらにもう一つすごい極論を言えば、会社員である限り「代わりのきかない人はいない」ということです。その人が辞めれば、違う人がその業務を引き継ぎます。もちろん前任者よりも仕事のスピードやクオリティが落ちることが多いでしょうが、実はそれでも会社はほとんどの場合、回ってしまうんです。だからこそ、よほど特殊な場合じゃない限り、「自分の代わりはいないんだ」と強気で退職をカードに待遇の交渉をするのは危険かもしれません。

退職をちらつかせて成功しても、その後が問題
仮に交渉が成功して昇給や昇格を得たとしても、その後も安心できるわけではありません。「あの人は退職をちらつかせて昇給したんだ」と噂が広まれば、同僚との信頼関係が揺らぐ可能性があります。さらに、次にまた交渉が必要な時には、会社側から「またか...」と警戒されるかもしれません。
そして、経営状況が悪化した時には、まずリストラ候補になるリスクも高まります。短期的には成功したように見えても、長期的に見れば大きなリスクを背負うことになるかもしれません。
まとめ
退職をちらつかせて交渉するのは、一見効果的な戦術に思えますが、実は大きなリスクが伴います。たとえ駆け引きが成功したとしても、その後の人間関係や職場での立場が悪くなる可能性があります。もし本気で退職を考えているなら、その上での交渉はありかもしれませんが、しっかりとリスクを理解し、慎重に判断することが大切です。転職を考えた時点で、もう一度、自分のキャリア全体を見直してみましょう。
そして人間関係や職場環境について悩みが出たら、気軽に私たちに相談してください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!










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