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退職代行を経てアルコール依存症と向き合う!再出発への道

更新日:2024年9月19日

退職代行ReLifeの伊藤です。 以前に対応した、あるクライアント様からの電話が私の心に深く残っています。 電話相談の時に「酒は百薬の長って言うけど、毎晩飲んでたらまるで薬局に住んでるみたいだよ!」と笑っていましたが、その背後には深い苦悩が隠されていました。

今日はそのクライアント様とのやり取りを通して感じたことについてお話しします(ブログ記事として発信することをご本人様に許可をいただき、クライアント様のプライベートに配慮して執筆しています。ここからはクライアント様を「彼」と表記いたします)。

アルコール依存症に悩む男性が酒瓶の前でうつむいている。

退職代行を選んだ理由:アルコール依存症が与えた影響


彼は30代で、自動車の営業職でした。 おそらくはノルマなどのプレッシャーが原因で次第にアルコールに依存するようになり、仕事のパフォーマンスは低下し、自分を責める気持ちが強くなっていたようです。彼が「会社が悪いんじゃなくて、自分がダメなんだ」と言ったとき、私は彼の心の重さを痛感しました。そんな彼が、周囲に迷惑をかけたくない一心で、退職代行を利用することを決意しました。「ずっと自分で退職を申し出るべきだと思っていたけど、ここまで引きずってしまったので…」と、申し訳なさそうに利用前相談を受けられていたのが本当に印象的でした。


アルコール依存症の迷路から抜け出そうとする男性のイメージ

アルコール依存症との闘いで失ったもの、得たもの

退職後、彼から何度か電話がありました。 彼は「まだ克服できていない」と言いながらも、毎日を必死に生き抜いている様子でした。「1日1日を飲まずに過ごす。それだけで精一杯なんだ」と言う彼に、私は励ましの言葉をかけ続けました。 受け取れるお金や手続きの話をしながらも、何よりも彼の心が少しでも軽くなるように心がけました。彼は周囲からの信頼や健康、自己肯定感を失いましたが、その代わりに、依存症と本気で向き合う決意と強い意志を得ることができました。

アルコール依存症から抜け出して規則正しい生活をしようとしている男性のイメージ画像

退職後の生活改善:アルコール依存症克服に向けた取り組み


退職後も彼は自分の力で立ち直ろうと、生活習慣の改善に取り組みました。 アルコールの誘惑から逃れるため、生活リズムを整え、新しい趣味や適度な運動に励んでいます。彼は「医者が世の中で一番信用できない」と言って病院にも通わず、自助団体等の支援も受けていませんが、自分自身の力で1日1日を乗り越えることに全力を注いでいます。 毎回の電話で、私はその努力を尊重し、彼が少しでも前向きな気持ちを持てるように励まし続けましたが、彼の頑張りに向き合っていると、むしろ自分自身が励まされているかのようでした。


アルコール依存症から抜け出して介護に励む男性の画像

新たなスタート!アルコール依存症と向き合い続ける彼の人生

「まだ克服できていない」と彼は言います。 しかし、私はその言葉に彼の強さを感じます。彼はアルコールに再び手を伸ばさないように、日々努力を続けています。そして彼は今、介護の資格を取るべく職業訓練に通っています。介護のような大変な仕事に就いたら、また依存症がぶり返すのではないかと心配していましたが彼はそれを見透かすかのように「自分は何か人と直接関わっているような仕事を

ずっとしていたい」と笑っていました。どんなにつらい目に遭っても絶対に人のせいにしない、そんな彼に私はこれからも敬意を持ち続けるでしょう。 過去の失敗を乗り越えようとする彼の姿に、私は彼の強さと覚悟を感じずにはいられません。「もう二度と同じ過ちは犯さない」と誓う彼に、私も心からの応援を送りました。 そして、どうかあまり自分だけで背負い過ぎないでほしいと心から願うばかりです。

アルコール依存から脱却を喜ぶ男性2人のイメージ

退職代行を経て掴んだ再出発のチャンスとその成果

彼は退職代行を通じて、新しい人生のスタートを切りました。 アルコール依存症との闘いは決して簡単なものではありませんが、彼が退職という決断を下し、新たな一歩を踏み出したことは、彼にとっての大きな転機でした。 彼との電話を通じて、私は彼が再び立ち上がろうとし続けている姿に胸を打たれました。 彼の経験が、同じように苦しんでいる方々への希望となれば幸いです。 彼も私に共感してくれて、ブログの執筆を許してくれました。 彼の心意気に心から感謝しています。

まとめ

彼は自分の悩みを正直に打ち明けました。アルコール依存になっていることを、退職代行のスタッフに打ち明けるということは、本当に勇気のいることだと思いましたが、彼の勇気があったからこそ、私も彼に全身全霊のサポートを提供することができました。私も彼が職業訓練に通う話を聞くまでは、ずっと彼と一緒に頑張っているつもりで日々を過ごしていました。 もし同じような状況で悩んでいるならまずは電話でもLINEでもいいのでご相談ください。プライベートなことを無理に打ち明ける必要はありません。ただ、打ち明けてくださった方の気持ちに、私たちは全力で応えたいと思っています。 弊社ではコーチングスキルのあるスタッフが、心を込めて人生のお手伝いをしています。 最後まで読んでいただき、ありがとうございました!


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